「親切な人」は「そうでない人」と脳が違う
「あの人は本当にいい人ねぇ」と周囲の人が口を揃えて評価する人が友人の中に必ず1人はいるよね。「なんで、自分の得にもならない事を自然体でできるのかしら?きっと人間の出来が違うのよね。」なぁんて言っていた。が、「親切な人」と「そうでない人」は脳の作りが違うという事を聞いた。えっ!そうなんだ!それって生まれつき?遺伝?
風で倒れた自転車を何の躊躇もなく通りすがりに一台ずつ直したり、サークルなどで面倒くさい役目をいつも引き受けたり、骨髄ドナー登録やそれどころか、自分の臓器を提供する人。私も、いいえ、みんながそうなれるのか?優しさに溢れる国も夢ではないのか?
調べてみた。そしたら カラパイアというサイトに載っていた。
米ケンタッキー州ジョージタウン大学の研究者が扁桃体の大きさが違う事を発見。扁桃体は特に感情を司る
★利他的=他人を思いやり自分を犠牲にする事が出来る人★利己的=他人の事は考えず自分の事ばかり優先する人
利他的な人=右の扁桃体が大きい
利己的な人=右の扁桃体が小さい
という傾向にあるらしい。脳の造りが違うなんて驚き!脳スキャンを撮ってみたくなる。結果は分かっているけれどね。笑。
大きな扁桃体を持つ人は、他人の感情の中でも特に不安や怯えを敏感に感じ取るみたい。逆にサイコバス(精神病質者)の扁桃体は標準よりも小さく、他人の怯えや不安の様子には殆ど反応しないと。なるほど。こうなると、この脳の構造の違いは先天的か後天的なものでも変化するのか?例えば生活環境や親の育て方、社会的立ち位置とか。気になる。そこで関連記事を調べてみた。
あったあった、スイスの学者が研究してるではないか。
チューリッヒ大学のアーネスト・フェール博士は脳の灰白質の大きさが関係すると。
利他的な人=灰白質が広い
利己的な人=灰白質が広くない
でも、フェール博士は灰白質は自らを取り巻く社会環境により広がっていのではないかと考えているそうだ。へぇー。なら、教育によって「他人を思いやる気持ち」が育つんだね。また、この博士の子供を持つ親へのアドバイスが載っていたがそれが素晴らし。
「まず、自分が率先して、子供の前で、他の子供にも同様に愛情やもの、お金を分け与えるところを見せること。また、何かを決める時には、ほかの人がどう考えているかを考えさせること。そういったことを絶えず繰り返し子供に教えて行くことで、他人を思いやる気持ちが芽生える。」
そうなんだね。やっぱり、環境は大切なんだ。脳まで変化されてしまう。博士の言葉を胸に秘めてゆったり暮らそう。